2022.03.18 日々のこと
重い 想い
コツコツ美しく🔨のセイコー自動車です。
赤いロードスターの塗装が仕上がりました。

うちで長年間塗装された方の最後のお仕事です。

聞きいたら 45年間。
僕が小学校4年生の時から。
おぼえてます。
昔は 別の場所に
狭い 工場兼自宅が。
1階が事務所・社員寮
2階が自宅、2間と台所。
おふろは外。
冬でも走って行ってました。
母は、朝と夜
家族と社員の食事を作っていました。
早朝から聞こえるまな板の音
大きな鍋からあふれる湯気
コンビニも総菜弁当もありませんでした。
おなじご飯を食べて。
結婚して
子供が産まれて
家を建て
会社が少しずつ大きくなって
工場長になって
若手には、とても厳しくて。

最後の一台を仕上げた後、
静かに
『お世話になりました、これで帰ります』
僕も
『ありがとうございました、お世話になりました』
帰り際
『この一台は、出来れば社長に乗ってもらいたいんじゃけど・・・』
重い、想い。
どうしょ。
長い間ありがとうございました。

そんな事があった 一日でした。