2022.12.09 日々のこと・ロードスターレストア日記

列車の命名

コツコツ美しく🔨の㈱セイコー自動車です

今から30年以上前

地元 広島でサラリーマンをしてました。

とある週末

関東に住んでいる彼女に会うため

東京に行きました。

帰りは、日曜日の夕方 東京駅発

寝特急の『あさかぜ』です。

隣に居合わせたのは

おおよそ80代の

着物を着た、品のある おばあさん でした。

膝の上に、

真っ白な箱を抱えておられました。

思い切って、声をかけてみました。

おばあさんは、静かに

お話ししてくれました。

長年 東京に住み。

ご主人と二人住まいだったそうです。

子供には恵まれなかったが

ずっとごお二人で 連れ添ってこられたそうです。

ご主人がお亡くなりになり

ご主人の故郷

広島のお寺に納骨に行かれるとの事でした。

わたしは

広島のどこのお寺ですか?

と お尋ねしました。

偶然にも そのお寺は、

私の勤務先のすぐ近く

そして、

戦前 私の先祖が住んでいた

家から徒歩5分の所にある 

お寺でした。

翌朝、広島駅についたら

お寺迄 ご案内させて頂きますと伝えて

就寝。

翌朝 起きると

おばあさんは、既に着物を着て

身なりを整えておられました。

月曜日の早朝

広島駅に到着した『あさかぜ』

改札を出て

ご主人の菩提寺まで

二人で歩いて行きました。

15分位歩くと

お寺に到着。

心配する私をしり目に

おばあさんは、ハリのある声で

もうここで大丈夫ですと言われ

開門していない お寺の前に

一人 立ち尽くしておられました。

もう少し そばに居ようとおもいましたが

おばあさんは

再度 もう大丈夫ですと

とても品のある口調で

今度は、

ハッキリと言われました。

後ろ髪をひかれる思いでお別れをしました

振り返ると

先程よりも さらに小さく見えました。

きっと 亡きご主人が心配して

導いてくださったのだと思います。

寝台特急『あさかぜ』

朝に吹くさわやかな風

をイメージして命名されたそうです。

色んな人の想いを乗せて

走っていたんですね。

連日 

ご紹介させて頂いております

NAロードスターのレストア作業

いよいよ組付けに入っております。

エンジンルームには

配線と配管類の組付けてます。

室内も、

配線が伸び

洗浄して天日干しした

フロアーカーペットが

敷き詰められております

少しずつ形になりつつあります。

お客様の色々な想いに 耳を傾けさせて行きたいですね。

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